テニアン旅行記（2002.6.8-11）
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＝目次＝
そんなこんなで空が明るくなってきた。薄明だ。
金環日食の朝がやってくる。
明るくなってくると、雲が多いなぁ。空一面のうろこ雲？大丈夫かなぁ？
いや、心配しても始まらない。準備にかかろう！
周りにはいつのまにやら人が結構集まって来てる。
昨日の夜はボッチだったんだけどな。今日はにぎやかな一日になりそうだ。
われわれのチームは、橋本さんのP-2一台なので、堀川さんのカメラと
私のビデオカメラを同架させてもらう。
極軸は昨夜の内に合わせてカッパ着せてた。
その辺りは橋本さんに抜かりなし。助かるなぁ。いつもすみません。
朝日がのぼってきた。
水平線がパーーーッと明るくなる。手前には雲。
雲がピカーッ！と明るくなってるけど、太陽の形はぜんぜんわからず。
ホンマに大丈夫かいな？
朝日が昇ってくるに従って、空の雲はきれはじめた。お。いけるかも。
太陽はまだ雲の向こうだけどね。
とりあえずセッティングも終わり、カメラが熱くならないように帽子をかぶせて、くつろぐ。
昨日仕入れてたパン食うだよ。何をするにもまずは腹ごしらえだわ。
時間まで、ゆっくりまったりするべ。
辺りにはたくさんの人。セッティングしている間にたくさん来てたのね。
どんな機材が来てるか、見物しに行こう！と堀川さんたちが出かけて行った。
わたしゃ、まったり。体力温存。気温も急激に上がってきたし、ムリせんとこ。
・・・そろそろ時間だ。ビデオを回しだす。
望遠鏡を覗く。
ジーーーーーーーーッ。どっちから来るんだっけ？ま、いっか。
ジーーーーーーーーッ。来た！欠け始めた。
「来ましたよ！」
「どれどれ、んーーーーー、あ、ホントだ」
「来た来た来たよーん」
あちこちで、オゥとかオーッとか歓声が上がりだす。
盛り上がってきましたな。というわけで、一休み。
金環まではまだまだあるから、電池が切れないように、ときどきビデオを回すぐらいだ。
イスがないのがつらいねぇ。ブツブツ言いながら、駐車場の縁石に座る。
あちぃな。まったく。日中の観測って暑いのよねぇ。
おー。だいぶ欠けてきた。
「ヘーイ。ユーウォントゥシー？」
「イエース」
「ユーキャンシーフロムヒア」
「オー！」「ワーオ」
「サンキュー」
「ユアウエルカム」
通りすがりの人たちに声を掛けて、すかさず観望会モード。
ああ。もうすぐ影が回りだす。
（ホントは月に隠されない部分の太陽の光が一周回るんだけどね。そう思った）
あ。辺りが薄暗くなってきた。
海から風が、スーーーーッと吹いてくる。へぇ。そういうもの？
もうちょっとだな。背筋がゾワッとする。
もうちょい。。。。
もうちょい。。。。
あー、伸びてきた。伸びてきた。
回ったーーーーっ！やったーっ！金環日食だぁ！
ひときわ高い歓声が周りから上がる。
すっかりお祭りモード。どんちゃん騒ぎだ。
やったーっ！観れたよ。バンザーイ！
＃・・・と、バンザイクリフで喜んでいる我々。
＃今思うと、平和な世の中でよかった。
さて、と。
「ユーキャンシー」
「ワーオ」
「プリーズルック」
「イエー」
周りに居た人たちにも観てもらう。
子供たちが結構居たな。覚えといてくれるかしらね。
金環が終わり、部分日食モード。
「さーて、撤収しますか。」
そう。私たちは弾丸旅行なので、帰りの飛行機の時間に合わせると、
日食が終わる前に撤収して、セスナに飛び乗らないといけないのであった。
セスナ、行きに予約しといたけど、ちゃんと居てくれるやろうな？
頼むで、ホンマに。
空港に到着。
レンタカーを返して、セスナのカウンターへ。
「お。昨日の人たちだね。日食見れた？」
「もちろん」
「おめでとう」
笑顔で滑走路へ。居た居た。よかった。セスナが居た。
なんとかなりそうだな。
離陸のときと着陸のときに窓を開けたり閉めたりするのは、行きとかわらず。
やっぱいつもやってんだ。
帰りの飛行機はここから出るから、サイパン空港に着いてしまえば余裕。
しかも帰りは福岡着の便だものね。
福岡に着いて、空港で昼食を食べてから、家路へ着きました。
＃確かバスで帰ってきたような気がするが、あんまり覚えてません。
＃だって、もう17年前のお話しですから。爆。
＃お待たせしてしまって、どうも申し訳ない。
というわけで、とっても楽しい旅行でした。
＃ところで、2017年のアメリカ皆既日食ツアーの話はいつになるんだろう？
＃ご要望がありましたら、書こうと思いますので、本道中記の感想、よろしくお願いしまーす。
＃記憶が薄れる前に書かないとイカンねぇ。(;^_^A
（2019.6.27 記）
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