釣りに行って高波に飲
まれた話を書いてたら、思い出した。 まだ若かりし頃(ハタチ前だ)、GW(ゲートウェイでなくゴールデンウィーク)に、同級生の原ちゃん(硬派。甲斐バンドが好き。毎日 一緒に飲んでた。 with 飛騨(っつー友達)) と、忘年会のときに知り合った女の子二人を誘って、ドライブ。天草の先の白鶴ヶ浜まで遊びに行った。熊本から350km以上ある。(元気だったなぁ、あの 頃は。by 今の私) まだ五月だというのに、めちゃくちゃ暑い日だった。照りつけるような日差しの中、砂浜には他に誰もいない。最初は波打ち際で遊んでいたが、ついに我慢でき ずに、Gパンのまま泳ぎだした。今思うと、ちょっとワイルドな雰囲気を出してみたかったのだろうか。それとも単にバカなのか。 おおっ、気持ちいー。やっぱ海は泳ぐもんだね!どんどん泳ぐ。 すると、100mも泳がないうちに左足がつった。 げげっ。なんでや? 立ち泳ぎをしながら、左 足をさする。げっ、右足も重くなってきた。 や、やばいぜ。 よくよく考えてみると、ここまで車で走ってくる間の渋滞&峠道で、左足使いっぱなしだったぁー。(言うまでもなく、当時はMT全盛。ATは高いだけのオジ サンが乗る車だったのだ) 昨日も遅くまで(今朝と行った方が正しい)飲んでたし なぁ。 「水泳の前の日は早めに寝ましょう!」 頭の中で、先生方のありがたいお言葉が繰り返す。 そもそも、やっぱりジー ンズはそのまま泳ぐには重いのであった。 (泳ぐ前に気づけよ。<自分) そんなことを考えながら、浅い方にくらげのように漂っていく。 砂底を踏みしめながら、しみじみ思った。 いつもみたいに沖のブイまで泳いで行こうとかしてる ときじゃなくてよ かった。原ちゃんが泳ぎが得意だったら、調子に乗って行ってただろうなぁ。良い友達を連れてきたもんだ。 「持つべきものは(泳ぎが得意でな い)友達だ!」 そもそも硬派に海水浴は似合わねぇしな。うん。まあ、そういうことだ。 と考えてるそばから、「足がつったことは、女性陣にはばれないようにしないとな」と考えている辺りが、あまり硬派ではなかった。 どーせ俺はナンパだよ。 その後、原ちゃんにどうだった?と聞くと、「どうやって泳ぎが得意でないことがばれないようにするか、必死だった。」とのこと。 うむ。それもまた硬派な悩 みだ。 男子たるもの、そうでなくてはならぬ。 |