これまで、海で危険な目にあってないか、というとそんなことはない。 3才ぐらいのときに家族で千々石に泳ぎに行ったときのこと。最初は砂浜に素足で立つのがいやだ、と泣きじゃくっていたらしい。(長男のまこのはじめての海 を思い出した。同じだ。さすが親子!) やっとのこさ慣れて、海に浸かれるようになったので、浮き輪につかまって、オヤジに引っ張られて遊んでいたらしい。 そこへ突然の高波! ドーン! 波の中 で、上も下も分からないぐらい、グルグル振り回された。 たぶん洗濯機の中の靴下みたいな感じだったのだろう。 どれぐらいの時間だったろうか...。 何がなんだか分からない状態。 時間の流れがすごくゆっくりだったのを覚えてる。 ガシッと腕をつかまれてグイグイ引っ張られた。オヤジだった。 次にある記憶は、砂浜で泣きながら、四つんばいになって、オフクロに 背中をさすられながら、砂をゲーゲー吐き続けてるとこ。 後で知った話だが、子ども心にスポーツ万能だと思っていたおやじは、生まれ つきのカナヅチで、 水面に浮いてられず、1mも泳げないそうだ。よく助けてくれたなぁ。カヌーやってたと言ってただろ! 今でもオフクロが「どうやって助けたのか、不思議やもんねぇ。「あんた泳げんやろー が」と思っている間に助けてきたとよ。」と不思議そうに話す。 「もうちょい沖まで流されてたら助けきれんやったろうな。足がつくところでよかった。」と、まじめ な口調でオヤジ。 おいおい。あぶねーな。 |