SCTの光軸調整

ここに記載してある内容については、各自の責任と判断での適用をお願いします。

準備段階〜第一段階(2003.05.05)

◎準備段階

○天頂プリズムの直交性の確認

  • 明るい空・カベ等(太陽は不可。危険です。)に向ける。
  • EPを外して天頂プリズムを覗き込む。
  • 開口部が丸く見えるか?副鏡が真ん中に見えるか?を確認。

<丸く見えない、あるいは真ん中に見えない場合>

  • 天頂プリズムを外して、覗き込む。これで正しく見えるようだと、天頂プリズムが斜めになっています。真円になるように調整を行ってください。

<調整方法>

  • セレストロンの標準の天頂プリズムですと、プラスドライバと1/16の六角レンチがあれば分解・調整することができます。

※分解するときは、以下の点に注意すること。

  • プリズムに手垢をつけない。
  • プラスドライバで開けるフタの中には板バネ・スポンジ・黒い紙が入ってます。後で元に戻せるように構造を把握しながら、開けてください。
  • 一度分解して構造が掴めたら、1/16レンチによる調整だけでも何とかなります。構造が掴めないまま、レンチによる調整を行うのは、プリズムに余計な力を掛けることになると思われるので、やめておいた方が良いでしょう。

○接眼部のセンタリング

  • 標準で付いている2インチオスネジ→31.7mmのビジュアルバックは、サイズに若干の余裕があり、ネジを緩めると、上下左右に動きます。
  • 見た目で構わないので、センターになるように調整しておくと良いでしょう。

○EP・天頂プリズムの取り付け方

  • 意外と見過ごされやすいのが、接眼部へのパーツの取り付けです。カンペキに調整した望遠鏡本体でも、EPが斜めに取り付けられたり、前回と違う取り付け方となっただけで、光軸ずれの状態となってしまいます。
  • 標準のビジュアルバックは2点止めなので、毎回同じ状態にするのが難しいかもしれません。どちらのネジから締め込むなど、いつも同じように取り付ける習慣をつけることで、状況の均一化を図るようにしておくと、良いと思います。

○望遠鏡の冷却

  • 車から降ろしたばかり、家から出したばかりの望遠鏡は暖まっています。これから後に記述する光軸調整は、十分に気温になじませたあと(NS5だとフタを外して1時間半から2時間ぐらい 経った後)に、行う必要があります。
  • 車で移動する場合は、走行中に後ろの窓を開けておくなどすることで、早めにクールダウンできます。特に夏場や冬場は車内と外気温の差が大きいです。温度差があればあるほど、像が安定するまでに時間がかかります。

◎第一段階

○50x程度で焦点内外像をチェックします。

  • 対象となる星を中心に導入します。
  • EPの視界一杯弱ぐらいまでフォーカスをぼかします。
  • 副鏡の影が視界の真ん中になっているか確認します。

<真ん中になっていないとき>

  • 一番せまいところ、あるいは一番ひろいところを見つけます。実際に回すネジはそのネジになります。ネジの中間であった場合は、その対面のネジを回すことになります。

<どのネジか分からないとき>

  • EPから見える像は正立像ではありません。像と調整ネジの関係が分からない場合は、望遠鏡の外側から指を補正板の先に入れると、どのネジを回すべきなのか、判断することができます。くれぐれも間違ったネジを回さないように。

<どっちに回してよいか分からないとき>

  • どちらかにちょっとだけ回してみましょう。(どちらに回したかは覚えておいてください)目標とするイメージに近くなれば、その方向で良いです。遠くなれば逆の方向になります。
  • 調整ネジを回したら、対象のセンタリングをこまめにやり直すようにしてください。これをやらないで、次のネジに手をだすと、確実にはまります。全部のネジを緩めて調整できるようになるには、ちょっと修行が必要です。慣れてきたら、全部のネジを1/2ぐらい緩めた後で、調整を開始しても構いません。
  • ネジが回らなくなったら、それ以上押し込んではいけません。副鏡が歪みはじめてます。反対のネジ2本を均等に少し緩めた後で、作業を再開してください。

◎お役立ちリンク


All copyrights reserved by かずはん.